私はいつもこう思っています。
「もしこの子が亡くなったら、私はもう生きていけないかもしれない」
「この子がいなくなったら、半年後、1年後の生活がまったく想像できない」
「こんなに良い子はいないし、これからも出会えない。どうしたらいいの?」
病気でやせ細っていく姿を見ると、こうも思います。
「本人も痛くて辛いだろう。言葉はないけど、早く楽になった方がいいのかもしれない」
「こんなに痩せて辛そうで、痛みもあるなら延命治療は考えられない」
そして、実際に亡くなった後は、家の中がとても静かに感じます。
動物がいない家は本当に寂しいものです。
玄関を開けてもガランとしていて、誰も迎えに来ない。
服にも毛がつかず、掃除をさぼっても綺麗なまま。
この静けさは、亡くした者だけが味わう特別な寂しさかもしれません。
中には立ち直れずに苦しむ飼い主さんもいますし、
新しい家族を迎えても「やっぱりあの子とは違う」と比べてしまうこともあります。
私は亡くなった時はたくさん泣きます。
でも、「もう改善できる見込みはなかった。痛みがあったなら、あのタイミングが最善だった」と自分に言い聞かせます。
そしてふとした時に、「あの子みたいな子はいなかったな」と思い出し、15匹の猫に囲まれながら哀愁に浸ることもあります。
そう思いながら今日も猫と一緒に生きています。