私の主治医は、時計の読めない15匹の猫たち

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――多頭飼いの暮らしが、私の毎日を支えてくれる理由――

最近、少しだけ心の元気が落ちていました。

外の世界の時間と、自分の気持ちのリズムが、噛み合わなくなりそうになる日もあります。

そんな私の事情などお構いなしなのが、わが家の15匹の猫たちは元気です。

朝になると、私を取り囲んで、おとなしく座って鳴きもせず待ってくれます。

時計は読めないはずなのに、猫たちの腹時計は驚くほど正確です。

目が覚めるといっせいに鳴き始め、毎日ほぼ同じ時間に、「ごはんの時間よ」と教えてくれます。

「もう、しょうがないわね……」

そう言いながら布団を抜け出し、重い体を動かしてごはんの準備をする。

以前は自動給餌器を使おうかと考えたこともありました。

けれど、今はあえて使っていません。

自分の手で用意すること。

猫たちの顔を一匹ずつ確認すること。

それが、私にとっても大切な朝の習慣になっているからです。

多頭飼いは大変見えるかもしれません。

実際、手間も責任もあります。

けれどその分、生活のリズムを崩しそうなとき、猫たちは容赦なく現実に引き戻してくれます。

猫たちがいるから起きる。

猫たちがいるから、今日が始まる。

「救われている」と言うと少し大げさかもしれません。

それでも確かに、私は猫たちのおかげで、今日も明日へ進めています。

2025年も、もう終盤ですね。

去年は大切な子を一匹見送りました。

今でも思い出すと胸がきゅっとします。

それでも今年は、みんな元気で年を越せそうです。

この日常が、どれほど尊いものなのかを、猫たちに教えられながら。

今日も私は、15匹の「主治医」たちに診察されながら、猫のおかげで生かされています。

猫たちは言います。

夜になると「早く寝よう」って声かけてくれます。

今日もこれで1日が終わります。

今日もこれで1日が終わります。

おやすみなさい。また、明日。