【野良猫の避妊手術】抜糸が大変?実は「溶ける糸」で安心!知らないと損する術後ケアと費用の話

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はじめに

野良猫の避妊手術を検討する際、「術後の抜糸が大変で、猫を再度病院に連れていくのは難しい」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

野良猫は警戒心が強く、捕まえること自体がストレスになりやすいためです。

しかし、最近ではこうした課題を解決するために、**吸収糸(溶ける糸)**を使うことが一般的になってきました。

この糸は体内で自然に分解されるため、抜糸の必要がなく、猫への負担を大幅に軽減してくれます。

この記事では、野良猫の避妊手術における吸収糸の特徴やメリット、実際の料金について、実体験を交えながらわかりやすく解説します。


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1.野良猫の避妊手術で抜糸が難しい理由

野良猫は人間を警戒する性質が強いため、一度病院に連れて行った後に再び捕まえて連れていくのは非常に困難です。

術後の経過観察や抜糸のために再来院することが、猫にとっても人間にとっても大きなストレスになります。

特に、手術後は体調が不安定なこともあり、暴れたり逃げたりしてしまうと、ケガや事故のリスクも高まります。

そのため、再来院しなくても安全に回復できる術後管理が求められるのです。


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2.吸収糸(溶ける糸)とは?どんなもの?

吸収糸とは、ポリグリコール酸やポリジオキサノンといった素材で作られた、体内で自然に分解される縫合糸です。

手術からおよそ2〜3週間で、体内の酵素によって分解・吸収され、最終的には糸が消失します。

これにより、抜糸のために病院へ再び行く必要がありません。

また、糸が体内に残らないため、長期的な異物反応のリスクも少なく、安全性の高い縫合法として広く使用されています。


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3.なぜ野良猫の避妊手術で吸収糸が使われるのか?

野良猫の場合、以下のような理由から吸収糸が選ばれやすいです。

  • 抜糸不要で猫の負担が激減

     → 再来院のストレスや暴れるリスクを回避でき、身体的・精神的負担を減らせる。

  • 感染リスクの軽減

     → 不必要な処置を減らすことで、傷口からの感染を防ぎやすくなる。

  • 飼い猫にも有効

     → 飼い猫でも性格や体調によっては抜糸が困難なことがあり、吸収糸が推奨されるケースもある。


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4.吸収糸のメリット・デメリット

メリット

  • 抜糸のための再来院が不要

  • 猫へのストレスや負担が最小限に

  • 傷口の保護と感染予防に有利

  • 獣医師の術後管理が効率的に進む

デメリット

  • ごくまれに糸の周囲にしこりや炎症ができることがある

  • 稀に異物反応(アレルギー)を起こす猫もいるが、発生率は非常に低い


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5.飼い猫の場合はどうなる?

吸収糸は便利ですが、飼い猫の場合は状況が異なります。

多くの動物病院では、「手術から1週間後に経過観察のため来院してください」と案内されることが一般的です。

これは、飼い猫であれば定期的な通院が可能であり、傷口の確認や感染予防の処置ができるからです。

一方で、野良猫や外で暮らす猫の場合、初対面だったり暴れる可能性が高いため、こうした事情を獣医師も踏まえて吸収糸を選ぶことが多いのです。


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6.術後の経過と手術費用の実例

私の家の猫は、みんな野良猫出身です。

避妊・去勢手術の際はすべて吸収糸で対応してもらい、どの子も術後は問題なく、元気に過ごしています。

もちろん、術後に妊娠してしまった子も一匹もいません。

実際の手術費用(※約5年前)

当時よく野良猫を保護して連れて行っていたこともあり、かかりつけの獣医さんが事情を理解してくれて、

  • オス猫:11,000円

  • メス猫:13,000円

で手術をしてくれました。

ただし、これはあくまで一例で、動物病院は自由診療です。

同じ病院に通う他の飼い主さんの話では、メス猫の手術が3万円前後だったこともあります。


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7.近年の動物医療費と注意点

最近では物価上昇の影響もあり、手術費用が2倍近くに上がっている動物病院もあります。

野良猫を保護して避妊手術を考えている方は、事前に動物病院に相談し、見積もりや術後対応の確認をしておくのが安心です。


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まとめ:吸収糸で野良猫の避妊手術はもっと安心に

野良猫の避妊手術は、「術後の抜糸ができない」という理由でためらわれることもありますが、吸収糸の存在によってその不安は大きく解消できます

再来院不要で猫にも人間にもやさしく、安全性も高い方法として、多くの動物病院で採用されています。

保護やTNRを考えている方は、ぜひこの知識を参考にして、野良猫たちが安全に、穏やかに暮らせる環境づくりを進めていただければと思います。