捕獲から2年。元野良猫が「撫でて」と伝えるようになった日

野良猫の性格と行動理解
この記事は約2分で読めます。

2年前の12月23日、私は一匹の白黒の女の子の猫を捕獲しました。

体が小さかったので、おそらくその年に生まれた子。

今は2歳前後になると思います。

捕獲してからも、彼女との距離はゆっくりしたものでした。

完全に触れないわけではないけれど、気が緩んだ瞬間に、ほんの少しだけ触れさせてくれる。

こちらが調子に乗ると、すっと逃げてしまう。

そんな関係が、長く続いていました。

無理に近づかない。

追いかけない。

触れられたら、それで終わりにする。

それだけを、淡々と繰り返してきました。

スポンサーリンク

最近、少し行動が変わりました

ここ最近、その白黒の女の子が、私の周りをうろつくようになりました。

といっても、甘えるように擦り寄ってくるわけではありません。

私の「視界に入る位置」を選ぶように歩き、

ふと背中を見せて立ち止まる。

そして、動かない。

急に歩くのをやめて、こちらを意識している。

言葉はなくても、「なでて」と言われているような空気を感じます。

スポンサーリンク

正確に言うと

正確に言うと、

「撫でられるようになった」のではありません。

彼女のほうから、撫でてほしいと伝えるようになった

それが、いちばん近い表現だと思っています。

スポンサーリンク

なぜ、そうなったのかは正直わかりません

彼女がなぜ、そんな行動を取るようになったのか。

正直なところ、はっきりした理由はわかりません。

ただ、これまでの経験から感じるのは、

撫でられることが「危険ではない」

そして、撫でられることが「意外と気持ちいい」

そう理解したのかもしれない、ということです。

推測ですが、

こちらが深追いをしなかったこと、

嫌がったら必ずやめていたこと、

その積み重ねが、彼女の中で意味を持ったのだと思います。

スポンサーリンク

野良猫は「自分で決めたい」

野良猫や元野良猫と暮らしていると、

「なつかせる」という考え方が、少し違って見えてきます。

触れるかどうか。

近づくかどうか。

甘えるかどうか。

それを決めるのは、いつも猫の側です。

今回の変化も、

私が何かをした結果というより、

彼女自身が「今なら大丈夫」と判断した結果なのだと思っています。

スポンサーリンク

時間がかかっても、不思議ではありません

捕獲から2年。

決して短い時間ではありません。

でも、野良で生きてきた猫にとっては、

人間を信用するまでに、それくらいの時間がかかっても不思議ではないとも感じます。

もし、

「うちの猫はなつかない」

「もう無理なのではないか」

そう思っている方がいたら、

この話が、少しだけ心を軽くする材料になれば嬉しいです。

スポンサーリンク

今日も、少しずつ

今も彼女は、撫でてほしいときだけ背中を見せます。

それ以外の時間は、一定の距離を保ったままです。

その距離も含めて、今の関係。

無理に縮める必要はないと思っています。

野良猫との暮らしは、

劇的な変化より、静かな積み重ね。

今日もまた、

「なでて」と言われたときだけ、そっと手を伸ばしています。