野良猫を保護して猫エイズ(FIV)陽性と言われたら?飼う・隔離する前に知ってほしいこと

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野良猫を保護したあと、猫エイズ(FIV)陽性と言われたら

野良猫を保護し、動物病院でウイルス検査を受けたとき、

「猫エイズ(FIV)陽性ですね」

そう告げられて、頭が真っ白になった方も多いのではないでしょうか。

「エイズという名前なら、治らない病気なのでは?」

「一緒に飼ってはいけないのでは?」

「他の猫にうつるのでは?」

私自身も、初めてこの言葉を聞いたとき、強い不安に包まれました。

猫エイズ=すぐに命に関わる病気ではありません

まず、事実として知っておいてほしいことがあります。

猫エイズ(FIV)は、

感染=すぐに発症する病気ではありません。

多くの猫は、発症しないまま普通の生活を送り、寿命を全うすることもあります。

また、空気感染はせず、日常生活で簡単にうつるウイルスではありません。

猫エイズ(FIV)の感染経路は、基本的に血液を介した咬傷によるものです。

つまり、猫同士の本気のケンカや、皮膚を貫通するほどの咬み傷がなければ、日常生活で自然にうつることはほとんどありません。

同じ食器を使ったり、毛づくろいや軽いじゃれ合いで感染することはないとされています。

そのため、室内で穏やかに暮らす猫や、去勢・避妊済みでケンカの少ない猫同士の場合、

過度に恐れる必要はありません。

猫エイズ陽性だからといって、即座に隔離する必要があるわけではないのです。

「隔離しなければならない」と思い込んでいませんか

猫エイズ陽性と聞くと、

  • 完全に隔離しなければ
  • ケージで飼うしかない

そう考えてしまう方も多いと思います。

もちろん、隔離している飼い主の話も聞き、どのように隔離しているのか調べたりもしました。

しかし、長年多くの猫と暮らしてきた保護活動家や経験者の中には、

発症していない猫エイズ陽性の猫を、隔離せずに一緒に暮らしているという方も少なくありません。

私も最初は驚きましたが、実際に話を聞き、調べていく中で、

「必ずしも隔離だけが正解ではない」

という考え方があることを知りました。

ウイルスは猫エイズだけではありません

猫を飼うまで知らなかったのですが、

猫の風邪のウイルスも、一度感染すると体内に残ります。

人間でも、水疱瘡にかかったあと、ウイルスは体内に潜み、

免疫が落ちたときに帯状疱疹として現れることがあります。

「完治した=体内から完全に消えた」

とは限らないウイルスは、私たちの身近に存在しています。

そう考えたとき、

猫エイズだけを特別に恐れすぎていたのかもしれない

と感じるようになりました。

もちろん怖い病気ではありますが、

ウイルスというものは、完全に避けることができる存在ではありません。

無菌室で飼う以外、ゼロリスクはないのだと思います。

外で生きる厳しさと発症リスク

私がまだ猫を飼ったことがない時のことですが、過去に見かけた野良猫の中には、

おそらく猫エイズを発症していたであろう猫もいました。

外の生活は、

  • ケンカ
  • 栄養不足
  • 寒さや暑さ
  • 強いストレス

猫エイズ陽性の猫にとって、

外で生きることは発症リスクを高めてしまう環境でもあります。

私が行っている検査と感じていること

私は野良猫を保護した際、

猫エイズ(FIV)と猫白血病(FeLV)の検査を受けさせています。

「その子の状態を正しく知るため」に検査をしています。

あくまで私個人の経験ですが、

検査を行うと、いわゆるボス猫のような、

喧嘩が強そうな猫が陽性であることが多いと感じています。

おそらく、外での生活の中で血に触れる機会が多いためではないかと思います。

興味深いのは、そうした猫たちが家の中に迎え入れられると、

驚くほど落ち着き、穏やかになることです。

体の小さな気の強い猫に対しても、

必要以上に争おうとすることはほとんどありません。

外で見る壮絶な猫の喧嘩を家の中では見たことがないです。

ボス猫というのは、力が強いだけでなく、

外の世界を生き抜くための賢さを持っている猫だと感じています。

頭の良い猫ほど、安心できる環境に入ると、

生きるために無駄な争いをする必要がないことを理解し、

自然と争いを避けるようになるのではないでしょうか。

この問題は、きっと平行線になる

喧嘩の強い猫エイズ陽性の猫が外にいることは、

結果的にウイルスを広めてしまう可能性もあると思います。

一方で、

「家で飼う方が危険だ」と考える方がいるのも事実です。

この議論は、おそらくずっと平行線なのだと思います。

正解は一つではありません

猫エイズ陽性の猫をどう迎えるか。

隔離するか、一緒に暮らすか。

これは、

家庭の環境や飼い主の考え方によって選択が変わる問題で、

絶対的な正解や不正解があるとは、私は思っていません。

怖いと感じることも、悩むことも、自然なことです。

それでも「一緒に生きたい」と思えたなら

もし、野良猫を保護して、

検査の結果が猫エイズ陽性だったとしても、

それでも

「この子と一緒に生きたい」

そう思えたなら、

無理のない形で、そばに置いてあげるという選択も、

決して間違いではありません。

それもまた、一つの向き合い方だと、私は感じています。

猫エイズ陽性だった最初の子のこと

私が最初に迎えた猫エイズ陽性の子について、

「発症したらどうしよう」と、ずっと不安を抱えていました。

ですが、その子は猫エイズは発症せず、

腎機能低下の影響で亡くなりました。

この経験から、

猫エイズ陽性=必ず発症して亡くなるわけではない

ということを、実感として理解しました。

まとめ

  • 猫エイズは空気感染しない
  • 陽性でも発症しない猫は多い
  • 隔離が必ずしも唯一の正解ではない
  • 大切なのは、情報を知ったうえで選ぶこと

猫と人が、できるだけ穏やかに暮らせる選択が、

少しずつ広がっていくことを願っています。

 

私が猫エイズについて深く考えるきっかけになったのが、

犬猫みなしご救援隊・中谷百里さんのブログでした。

猫の病気の症状や飼養について、長年の実体験に基づいた考えが書かれており、

当時、不安でいっぱいだった私の心を支えてくれた一つです。

考え方にはさまざまな立場がありますが、

「こういう視点もある」という参考情報として、興味のある方は読んでみてください。

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