猫好きなら誰もが願うこと――それは、すべての猫が温かい家族と出会い、幸せに暮らすこと。しかし現実は厳しく、特に年齢を重ねたシニア猫や、人慣れしていない「シャー猫」は譲渡されにくい現状があります。
そんな中、ユニークな譲渡会を開催しているのが**保護猫カフェ「ねこかつ」**です。今回は、ねこかつの取り組みと、シニア猫の魅力に迫ります。
年齢や性格で見捨てられがちな猫たち
猫の保護活動は全国で活発に行われていますが、どうしても子猫に比べてシニア猫や臆病な猫は選ばれにくいのが現状。
「長く一緒に過ごしたいから子猫がいい」
「シャーっと威嚇される猫はちょっと…」
そんな声も多く、結果的にシニア猫やシャー猫は保護施設での期間が長くなったり、最悪の場合は命を落とすこともあります。
ねこかつの「最強の保護猫譲渡会」と「シニア猫譲渡会」
ねこかつは、そんな猫たちのために特別な譲渡会を開催しています。
-
最強の保護猫譲渡会
シャーシャー威嚇して人に慣れていない猫たちにスポットをあて、心を開いてもらう努力をするイベントです。 -
シニア猫譲渡会
年齢を重ねた猫たちに、新たな家族と出会うチャンスを与えています。
これらの譲渡会は、「猫の年齢や性格にとらわれず、その猫の魅力を理解して迎えてほしい」という願いが込められています。
シニア猫の家族になるメリット
年配の方をはじめ、多くの里親候補は自分の年齢を考慮して子猫ではなくシニア猫の譲渡を選びます。
「自分が先にいなくなるかもしれないから、若い猫は飼いきれない」
「静かで穏やかな猫と一緒に過ごしたい」
シニア猫は、子猫のような破壊的な遊びが少なく、落ち着いた性格の子が多いため、生活リズムを合わせやすいのが特徴です。
また、「限られた時間を大切にしたい」という気持ちは猫も人も同じ。お互いに寄り添う時間はかけがえのないものになります。
命のバトンをつなぐ温かい譲渡活動
ねこかつの代表はこう語ります。
「猫にとって大切なのは、どれだけ長く生きるかではなく、誰とどんな時間を過ごすかです。」
一度は孤独や悲しみを味わった猫たちが、再び信頼し、甘え、家族として迎えられることの尊さは計り知れません。
まとめ:年齢や性格にとらわれず猫の魅力を知ろう
保護猫譲渡会「ねこかつ」のような活動が広がれば、「子猫だから」「人に慣れているから」といった理由で命が絶たれることも減っていくでしょう。
猫を迎える際は、年齢や性格だけでなく、その子の持つストーリーや魅力に目を向けることが大切です。
命をつなぐ優しい選択が、猫と人双方にとって幸せな未来をつくります。