ある日、私の知人が経営する高級ランジェリーショップを訪れました。
そのお店には、ヨーロッパ製の高級な椅子がいくつか置かれていて、どれもクラシックで美しい装飾が施されていたのですが――そこに、猫。そう、「猫」がいたんです。
その猫が、よりによって一番高そうな椅子に近づいていき、迷いなく爪とぎを始めてしまったんです。
「え、大丈夫ですか……?」と声をかけると、店主のマダムは静かに、でも切実にこう言いました。
「やめて~!それはお付き合いで買った一番高い椅子だから!」
なんだか、その光景を見てふと思い出したのがこちらの一枚――
Vanessa Stockard(ヴァネッサ・ストッカード)
やめて〜そんな高そうな椅子じゃなくてこっちのボロクッションにして〜
— 一文字🇲🇰 (@garbageman5) June 14, 2025
『Another Day Another Chair(別の日には別の椅子を)』
この作品には、黒猫が堂々と高級そうな椅子で爪を研ごうとしている瞬間が描かれています。
この猫の「何が悪いの?」という顔と、椅子の存在感があまりにリアルで、「ああ、これこそ猫だな」と思わず笑ってしまいました。
猫は“高価なモノ”が分かるらしい
猫って、どうしてか一番ふかふかの毛布や一番高価な家具に吸い寄せられるように集まってきますよね。
・安いクッションには座らないのに、カシミアのひざ掛けには乗る
・段ボールよりも、北欧家具のソファで爪を研ぐ
・空気を読まず、でも愛される
それが、猫。
猫とアートと、ちょっとしたユーモア
ヴァネッサ・ストッカードの作品には、日常とアートの境界をふわっと越えていく猫たちがいます。
ちょっとブラックユーモアも交えつつ、猫の自由さと“高級インテリアとの緊張関係”が描かれていて、インテリア好きにも猫好きにも刺さる絵ばかり。
猫と暮らしている方は、ぜひ一度作品を覗いてみてください。
「あ、うちの猫もこれやるわ」と、きっと思うはずです。
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