はじめに
ペットを飼っている方にとって、「安楽死」という言葉はとても重いものです。
特に、愛犬が長年家族として過ごしてきた場合、その選択は簡単ではありません。
私も、かつてセントバーナードを飼っていたときに訪問安楽死という形で愛犬を見送った経験があります。
私は今は猫を飼っていますが、昔はゴールデンレトリバー2匹とセントバーナード1匹を飼っていました。今回は、その体験談をお話ししながら、同じように悩んでいる飼い主さんの参考になればと思い執筆しました。
セントバーナードが骨肉腫に
我が家のセントバーナードは女の子で、体重は約57kg。大きく穏やかな子でした。
しかし10歳のとき、骨肉腫を発症しました。
日に日に体調が悪化し、おそらく痛みも強くなっていく(本人は犬なので何も話さない)のを見ているのが辛かったのを覚えています。
安楽死を選ぶまでの葛藤
「絶対に安楽死はさせない」という考え方の方も多いと思います。
私自身も、最初は最期まで自然に見届けたいという気持ちがありました。
しかし、目に見えて体調が悪くなり、おそらく痛みが増していく姿を見て「このままではこの子が苦しむだけではないか」と考えるようになりました。
訪問安楽死という選択
最終的に、かかりつけの獣医さんに自宅まで来ていただき、訪問安楽死をお願いしました。
自宅で行うことで、犬にとっても私たち家族にとっても、できる限り穏やかに見送ることができました。
最後まで自宅にいる安心感の中で、静かに眠るように息を引き取っていきました。
体験して感じたこと
もし痛みが少なく、まだ食欲があり日常生活ができているなら、最期まで見届けることも素晴らしいと思います。
しかし、明らかに限界が来ている場合、安楽死を選ぶこともまた愛情の形だと感じています。
訪問安楽死は、動物病院に連れて行くストレスを減らし、家族全員で見送ることができる方法です。
あくまで私の体験談であって、特に安楽死を推奨をしているわけではありません。正直、病気の痛みがないのなら、まだ一緒に過ごしたかったなというのが本音です。
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