「猫は自由気まま」と言われることが多いけれど、実際に一緒に暮らしていると、人間の方が猫に合わせて規則正しい生活になっていくことに気づく。
朝の掃除、食事のタイミング、家の中の環境づくり――猫を迎えると、不思議と「自分のリズム」ができてくる。これは犬を飼っている人にも共通するかもしれない。生き物と暮らすということは、少なからず日々の習慣に影響を与えてくれるのだ。
朝起きる理由は猫!?
ペットを飼うと、「絶対に起きなきゃいけない理由」が生まれる。
特に猫の場合、「飼い主の都合なんて関係ない」と言わんばかりに、ごはんの時間を主張してくる。どんなに夜更かししても、朝になれば容赦なく起こされる。
「まあ、今日は寝坊してもいいか…」という怠惰が許されないのだ。
とはいえ、猫によってもそのスタイルは違う。うちの猫たちは、私が寝ている間、静かに周りを取り囲んで起きるのを待っている。目がパチッと開いた瞬間に一斉に鳴き始める。こればかりは家庭によって違うかもしれない。
猫がいることで生まれる生活習慣
それに加えて、猫のトイレ掃除は日々欠かせない。全自動トイレがあったとしても、結局は掃除をしないといけないし、猫が快適に過ごせるように家の環境も整える必要がある。
結果的に、休日でも朝しっかり起きて掃除をして、規則正しい生活を送るようになっていく。
こう考えると、猫との暮らしはただの「世話」ではなく、自分の生活を律する習慣づくりのようなものかもしれない。猫の快適さを考えながら、食事・掃除・休息のリズムが生まれることで、人間の方も健康的な生活になっていく。
「猫中心」の生活は悪くない
そして何より、猫はただ人間に規則正しい生活を強いるだけでなく、その合間に「癒し」もくれる。
掃除を終えたあと、ふと隣で丸くなっている猫を見ると、「まあ、悪くないな」と思えてくる。
規則正しい生活を猫に「させられている」のではなく、猫が導いてくれているのかもしれない。