腎臓病末期の猫と過ごしています。かつて6キロあった男の子が、今では2キロ以下にまで体重が減り、獣医さんも改善が難しいと口をつむぐほど厳しい状況です。それでも、無理に延命治療をすることなく、美味しいものを食べてもらい、穏やかに過ごせる日々を大切にしています。
体調の波と抗生物質の効き目
免疫力が低下して唇に口腔潰瘍のような症状が出た時期には、よだれが垂れ、腐敗臭がするほどの状態でした。顎を前足に乗せるとその部分も炎症を起こし、本当に翌日を迎えられるか不安なほどでした。しかし、抗生物質(アモキシシリン)を服用したことで症状が落ち着き、現在は穏やかな状態を保っています。
食事の工夫と猫の気持ち
腎臓病食は気に入らないらしく、ロイヤルカナンの腎臓サポート用のパウチも食べてもらえませんでした。そこで、20歳用のウェットフードや腎臓病の小さいドライフード、猫用ミルクなどを与えています。食欲は落ちたものの、「美味しいものはどれか」を見分けながら食べてくれるので、まだ一緒にいられる時間があると感じます。
美味しいものを与えると、生きる意欲が湧いてくるようです。食べたいときは自分からご飯を催促してくれる姿を見ると、本当にうれしく思います。
穏やかな日々を目指して
以前はチュール以外ほとんど食べられない状況でしたが、少し持ち直してきました。大切なのは、猫が「食べたい」という気持ちを持ち続けながら、美味しいと感じるものを与えていくこと。そして一緒に過ごす時間が心穏やかであることだと実感しています。